
Question & Answer
~ 皆様よりお寄せ頂いたご質問にお答えした例をここでご紹介させて頂きます。~
Q. 道糸の材質はどれが良いのでしょうか?
A. 市販されている道糸には様々な種類がありますが、私自身の経験からでは
一般的には無色透明の「ナイロン製」の道糸をオススメしています。
目安としては 4㎏迄の石鯛(イシガキ鯛)なら18号~24号
6㎏迄なら24号~30号
7㎏クラスでは30号~40号となります。 ポリエチレン製(PE)は糸自身が軽く、水の抵抗を受けやすい、魚から警戒されやすい等
釣果に影響がでやすいという経験から、あまりオススメしていません。
Q. なぜオールワイヤーなのでしょうか?
A. 40年程前にオールワイヤーにしてみたところ、結果は抜群に良かったが、あまりにも高価な為、 使用を断念してしまった経緯がありました。 やむを得ず、他の様々な材質の道糸で試行錯誤を繰り返すうちに時が流れ
ここ5年程前からワイヤーの価格が安くなったこともあり、37~39番のワイヤーをテストしてみたところ
38番のワイヤーがベストという結論に至り、現在では38番のオールワイヤー仕様にしております。
ナイロン製やPE製の道糸よりも安価な上、この5年間は瀬ズレで切れたことがなく、現在50連発で バラシなしという輝かしい実績を持つ道糸だからです。
Q. 瀬ズレワイヤーを使用した方が良いでしょうか。
A.瀬ズレワイヤーを使用するメリットよりでデメリットが多い為、私はオススメしません。 その理由としては瀬ズレワイヤーの分だけトップガイドからの仕掛けが長くなってしまい取り回しがしづらくなります。 その為
①ポイントを的確に狙うことが難しくなる。
②釣り上げた魚を磯へ、直接ぶり上げる事ができない。
③根掛かりした際に仕掛けの交換に時間が掛かる。
④エサ交換の際に仕掛けを手繰り寄せるのに手間がかかり、手返しの時間をロスすることになる。
等の理由から私は瀬ズレワイヤーを使用せず、オールワイヤーを使用しております。
Q. エサは何がオススメですか?
A.石鯛はシーズン(時期)によってや場所によってエサの好みが違いますので一概には言えません。
一般的にはウニやサルボ貝(赤貝)やカラス貝、本虫(マムシ)等の柔らかいエサが飲み込ませやすいので良く使われています。
サザエやトコブシ(ナガレコ)等の身が硬いエサは針掛かりがしづらいエサとなり、エサと針が十分に分離した状態で合わせをしないと「バラシ」の原因になる為、注意が必要です。 万能と言われているガンガゼ(ウニ)に対して石鯛はウニの刺がない裏側から喰いついて割り、好物の芯を吸い込んで喰うと言う行動をします。 これらを場所やシーズン、時合に合わせて使うことが重要です。 またエサは石鯛が食べやすいようにウニの刺を切ったり、ハンマーなどで少し砕いて食べやすい様にしてあげるなどの一工夫が釣果に繋がります。 アタリがなく諦めていたところ、エサを変えたり工夫を加えたとたんに、入れ食い状態になったと言う話はよくあります。 私の経験では夜明け~日の出の「朝マズメ」が時合としては最も喰いが良く、シーズンとしてはイシガキ鯛が湧いている初夏は「ヤドカリ」が最も有効で、次点で「ウニ」が有利というデータがあります。 越冬のシーズンは体力を付けるため喰いが活発になり、深場にはエサが少ない為、浅場のフジツボやカラス貝、カニを狙いに来ている大型も確認されてます。
Q. マキエはどうしていますか?
A.基本的に私はマキエはしません。 その分、刺しエサがマキエになるように手返しを多く繰り返します。 石鯛は非常に好奇心が旺盛な魚で、上から落ちてくるものに興味を示します。 置き竿で20分も30分も放置していては、せっかくの時合を逃してしまうので、私は持ち竿で打ち返しを繰り返し、石鯛の好奇心と食い気を刺激し、自分自身も緊張感を持続させることで石鯛との駆け引きを楽しんでおります。